全南 ワンド郡, 林 監督の提案を受け入れ…
わら屋根の家も、その感じでそのまま
世界映画史に名場面の一つとして永らく残る,
<西便制>(註:映画のタイトル.邦題は「風の丘を越えて」)の
<珍島アリラン>の場面を撮った、全南 ワンド郡
チョンサン島の慎ましやかな小道が
‘映画が愛した風景’紀行のおかげで、遠からず黄土の素肌をまたあらわすことになった.
さる3月8日、林權澤
監督と‘映愛風’取材チームは、チョンサン島の小道を踏査した後、チョンサン島の居酒屋で伴奏を付け加えた質素な宴を開いた.
村自体が非常に狭く、その店では、シム・テシク 面長(註:村長)が職員たちと会食をしていたが,
やがて林 監督だとわかって同席をすることになった. 連絡を受けた
ジョン・オクナム
ワンド郡議員も夜であるのにも関わらず、居酒屋に走ってきた.
“その場面を撮ったところへ、ちょっと行ってみようという人々が海外にも多いのに,
あのようにコンクリートで覆われていては興ざめですね.”
小道をコンクリートで舗装したことに対して、林
監督が静かに抗議すると,
面長はチャ・グァンフン郡首に電話を入れた.
翌朝、林 監督はワンド郡庁を訪問してチャ郡首に会った. この席で
林 監督は“郡から要請されれば、<西便制>関連資料を全て送る”としながら、保存の必要性を力説した.
すると、チャ郡首はその場で、“住民たちを説得して、映画を作った時の感じそのままに道を復元するのに最善の努力をします”と、約束した.
チャ郡首は、まず、<西便制>を撮った小道のコンクリート包装をはがして、未舗装道路にそのまま復元し,
船着場にも“ここがまさに<西便制>を撮影したチョンサン島です”という看板を立てて,
“西便制撮影現場、ここから何メートル”などの内容を書いた案内図も立てることにした.
また、撮影現場の小道と,
ユボン一家の家として使われたでわら屋根の家にも、案内板を立てることにした.
特に、ユバン一家の家として使われた家は、さる1998年に倒れそうになり、郡で補修をすることはしたが,
玄関右側の納屋を思い切って壊し、わらぶき屋根もわらのざぶとんのように薄い屋根を形式的に乗せてみずぼらしくなったのを、本来の藁葺き家の姿通りに復元することを約束した.
ワンド郡庁 文化観光課のジョ・ギョンホ課長は、“5月の追加予算で予算を確保したら、すぐに復元作業に着手できる”と話した.
道の舗装は、住民たちが農機を通すのに不便でないようにしてくれとい民願にしたがったことであったので、住民たちを説得する手順が残っている.
既に舗装した道を文化的な理由ではがし取って未舗装道路に復元することに決定したのは、国内では非常に稀なことだ.
今後、未舗装の小道や自然的な風光等、無形の価値が大きな自然物の保存に、良い先例になるものと見られる.
ハンギョレ21 2000年 03月 23日 第300号 .
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