2000年7月ハンギョレ21 315号

人の話: アジュマ, 前線に立つ

 
数字上でみる時, 韓国は保険に関する限りは先進国だ. 昨年、韓国国民ひとり当たりの平均保険料支出は、100万ウォンを超え, 生命保険会社の全体資産規模は100兆ウォンを超えた. 世界6位の規模だ. こういう保険産業王国を支える者は誰だろうか. ずばり、保険設計士たちだ. 韓国女性経済活動人口中で、最も多くの人々がこの職業だ. 全国的に40余万名が‘保険設計士’という名前で活動している.

イ・スンニョ(47・大韓教育保険生命 江東支部)さんも、その中のひとりだ. 四十歳を越えて設計士の仕事を始めたイさんは、営業所チーム長になる程に実績を上げながら、6年を超える間、足繁く飛び回った. いつも笑顔なので、顧客たちに‘スマイルアジュマ’と呼ばれることもあった. そのようなイさんが、最近、とても憤っている.

“保険設計士は基本給がなく、実績によって出てくる手数料を俸給として受けとります. ところが、保険会社は、この手数料をほとんど20回以上に分けて払うのです. 手数料が10万ウォンで、一ケ月に5千ウォンずつ分けて受けとるために、数十件でも、一ケ月で数十万ウォンですよ. ところが、実績が少ない月は、この手数料からお金を引かれ, 契約者が納入金を滞納しても削る…, そんなわけで、自分のお金で実績を作って, 納入金もたてかえることが習慣になっています. 搾取も、こんな搾取があります.”

イさんをより一層怒らせたのは、職場を移ることも、思うようにならないおかしな慣行だ. 他の保険会社へ行くことはもちろん、同じ会社の営業所に移ろうとしても、営業所長の‘転職同意書’が必要になっている. 設計士が移ると、手数料支給が複雑になるためだ. 面倒なことになりたくなくて職場を辞めたくても、残りの手数料はあきらめるしかない. 受けとることができなかった手数料は、すべて会社の金庫に入っていってしまう. こういう非常識的なことが、平凡な主婦だったイさんに鉢巻きを巻かせた.

顧客を探して飛び回っていたイさんは、最近、全国保険設計士労働組合の創立のために全国を走っている. “働かせるだけ働かせて、その代価はネズミの尻尾程度をあたえるという、誤った構造をこれ以上耐えることはできません.” 彼女の望みはひとつだ. 契約実績を上げた分, 仕事をした分を受けとれるように、ということだ. 政府労働部側は、保険設計士は個人事業者であるから、労組結成の資格がないと通報をしてきたが, イさんはあきらめない. 他の非正規職労働者たちと連帯する一方、各地域の保険設計士たちと力を合わせるのに東奔西走している. 現在、ソウルでだけ非公開的に5支部が結成されて, 地域別に続々準備の集いが生まれている.

問い合わせ 02-837-8355

キム・ソヒ記者
sohee@hani.co.kr

ハンギョレ21 2000年 07月 06日 第315号 .

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