2000年9月ハンギョレ21 326号

[ 動く世界 ] 石原の‘過激な’防災訓練

2000年09月21日 第326号

hangyore00326.jpg (20582 バイト)さる9月3日、東京都では‘自衛隊’を動員し, もしかするとあるかも知れない‘3国人’(植民地時期に朝鮮人, 中国人 を指した)騒乱に対応した大規模訓練が行われた. 公式名称は‘東京総合防災訓練 -ビッグレスキュー東京2000’. 訓練に参加した陸海空自衛隊は、計7100名だ. 対戦車ヘリコプターをはじめとする82台の航空機, 装甲車等1090台の車両, そして艦対艦ミサイルと魚雷を装着した護衛艦等、5隻の艦艇が動員された. 東京の中心・銀座の四つ角には、ライトをつけた武装ジープと装甲車が登場し, 空には武装ヘリコプターが舞った. さる95年の神戸大地震のような規模の大地震に対応した訓練という説明だけでは、とうてい納得出来ない大規模兵力だった. この日の訓練の主役は、やはり消防庁でも警視庁でもなく、自衛隊であった.

もちろん、銀座にだけ自衛隊が出動したのではない. 江戸川附近では、敵が橋を破壊した時に使用する吊り橋設置及び渡河訓練が, 晴海旅客船ターミナル近隣では、攻撃型大型艦船で始まった装甲車上陸作戦が展開した. ‘おおすみ’という名前のこの艦艇は、国連平和維持軍(PKO)の海上基地にも使われる程の大型艦船だ.

この日の訓練の総司令官格の石原慎太郎 東京都知事は、装甲車に乗ったし, 訓練を激励する演説もした. ‘戦力保有’を禁止している憲法第9条を改正しなければならないという、普段の彼の所信通り, ‘自衛隊’という名称の代わりに‘3軍’という名称を彼は使用した. 訓練に対する講評でも、“予想できない外国の侵犯にも、日本人のプライドで対処できるようになった、と気炎を吐いた. 去る4月、陸上自衛隊部隊創設式で“大規模災難時に自衛隊を動員し、3国人の騒乱に対応しなければならない”と話し、物議をかもした、いわゆる‘3国発言’が今回の訓練の本物の意図だったことを自認したのである. リヒター規模7.2の地震状況では全く動けない‘地下鉄’で陸上自衛隊が移動したことだけを見ても, 今回の訓練が単純な防災訓練というだけではないということが容易にわかる. 市民団体は、彼らが通過する駅の前で“防災に便乗した軍事練習を中断しろ”と叫ぶこともした.

一方、総合防災訓練が行われる一日前の9月2日、東京新宿では‘石原中止ネットワーク’などが主管した‘多文化共生防災実験’という行事が開かれた. 韓国語, 中国語, タイ語, 英語, フランス語, ドイツ語等、多様な言語を使用した、災害待避構内放送と防災実験, そして、大阪(註:原文通り.本当は沖縄)の歌手 喜納昌吉の歌 <花>をさまざま国の言語で共に歌うコンサートなどが開かれた. 石原の著書のパロディ一, ‘NOと言える市民たち’の集いというわけだ. 防災訓練を口実にして周辺国対象の軍事訓練を試みた石原道知事を反面教師として, 彼らは防災訓練を契機に、外国人との共生を図ったのだ. この行事に参加した辛淑玉(在日韓国人3世)さんは、子供を引きつれて消える童話の<ハメルンの笛吹き>を遠回しに引用して、石原都知事を批判する文を <週間金曜日>に寄稿したりもした.

東京=シン・ミョンジク通信員mjshin59@yahoo.com

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過去の関連記事-地球村:石原は‘差別’する(ハンギョレ21誌305号)

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