2012年3月ハンギョレ21 902号

候補様にツイッターを売ります

 [2012.03.19 第902号] [企画]

選挙の時節‘サイバー上昇ルーム’は昇った… オンライン感受性脆弱な一部与党議員たち、計上売買や業者を通してツイートを増やす疑惑

□ソン・ホギュン

“1万フォロワーを作るのに、単価は100万ウォン程します.
運営まで引き受ける場合、価格は天井知らずに上がります.
これが‘情報技術(IT) 強国’大韓民国の現実です.”

4・11総選挙を控えて、ツイッターとフェイスブックなどのソーシャルネットワークサービス(SNS)空間が歪曲されているという憂慮の声が高い.
特に、現役国会議員と各地域の予備候補者を対象に計上取引あるいは人為的ツイート(購読者)数操作が行われているという疑惑が絶えない.

≫ ある国会議員が国会対政府質問の最中、ツイッターを通して自身の‘ツチン(註:ツイッターチング.ツイッター仲間)と対話している.
ソーシャルネットワークサービス(SNS)を通した政治圏と市民の間の直接的な疎通は既に日常になった.その分、人為的操作の誘惑も高まっている.
<ハンギョレ> パク・ジョンシク


5千万ウォンで管理されるツイッター

SNSに関する没利害と脆弱なオンライン感受性, すぐに顕著な効果を出さなければという躁急症がこのような無理な額を産んでいる.
SNS 広報で勤める、ある関係者は“専門的に政治家のツイッターやフェイスブックを管理して金を受け取るチームが100ケ所を超える”と話した.
価格も概して決まっている.
ツイッターは1ツイートあたり100ウォン,フェイスブックページは1千件の‘Like’(良いね!) 登録に50万ウォンが‘定価’だという.
実際、あるインターネット取引サイトには“ツイッター計上1万5千名売ります”“ツイッター ツイート 8千/9千/1万1千 売ります”という文が数十件登録されていた.
その形態も日々進化する趨勢だ.
計上を全部販売する場合でなくとも、複数の幽霊計上を生成して顧客のツイッターフォロワーとして集中的に増やしてくれる事例, 反復的なリツイート(RT・再転送)を代行して手数料を受けとる事例も急増している.
ある販売者は“ID30個があるので、RT・広報要請をお受けします.
はるかに遠い初心者には代行して1万フォロワーまで引き上げます”という広告を上げて‘客引き’もした.
総選挙‘大きな課題’を控えて秘密に動く専門的なチームはこういう広告に依存することはしない. 露出危険度が増加するためだ.

既に市場は形成されている.
彼らは‘SNSの海’の前でため息をついている潜在的顧客にまず接近する.
契約が締結されれば、投票日までの2〜3ケ月間、補佐陣と疎通してフォロワーを増やして, 直接ツイートまで作成する等、あげくにアカウント運営を代理するようになる.
中国などを通して買った個人情報で反復してアカウントを作って, そのように作った幽霊アカウントで顧客である政治家のツイッターをフォローしたりリストに追加する方式も動員される.
このように‘総合的な管理’を受ける場合、単価は4千万〜5千万ウォンまで沸き上がることになる.

業界関係者は“専門的なSNS対応チームが100ケ所を超えることを知っている”としながら“彼らは個別的に動くために、言論に露出出来ないうえに, 管理水準が高くてネチズンたちにばれる事故がおきる場合がほとんどない”と話した.


SNSの力量を数式で計量しようというセヌリ党

誘惑はSNS活用能力が相対的に落ちるセヌリ党議員と予備候補たちに向けているというのが、関連専門家の共通した観測だ.
民主統合党と統合進歩党などの野党圏は草創期からSNSを活発に活用してきた議員が多いため、代理ツイッターや業者を通した広報が食い込むのは相対的に難しいということだ.
昨年には、ある野党圏要人が公式行事に参加している間、補佐陣が代わりにツイッターコメントを電送したが、ネチズンと野党圏政治家たちに捕捉されて‘遺憾’を表明した事例もあった.
逆に言えば, 一定の水準の自浄化メカニズムが作用しているという意味だ.
補佐陣の中からも‘パワー ツイッタリアン’として選ばれる民主党 チョン・ドンヨン 議員室のファン・ユジョン秘書は“代理ツイッターや業者を通した広報は、同僚議員や補佐陣によって発覚する確率が高く, ネチズンたちに相当な疑念を抱かせざるをえない”としながら、“野党側では問題が一旦発生すれば、SNS空間では回復が不可能な程の傷を受けるという点をよく知っているため、相対的にそのような誘惑から自由だ”と話した.

反面、セヌリ党関係者は、去る2ケ月間を血が止まるような緊張の中で送らなければならなかった.
セヌリ党非常対策委員会傘下‘目の高さ委員会’がツイッター活用度などのSNS力量指数を公認に反映するようにしたためだ.
‘スター政治家’であるパク・グネ非常対策委院長をはじめ、草創期からツイッターを活発に利用してきた一部議員を除外すれば, 大部分の議員たちは高い点数を期待するのが難しかった.
その基準も焦眉の関心事であった.
目の高さ委員会は、当初‘X=(フォロワー数-フォロー数)+フォロワー数×0.1+ツイート量×0.1+リツイート数’という公式を使用した.
他の利用者を購読するフォロー数は低く, フォロワーとリツイート数が高いほど、より高い点数を得る構造であった.
こうなっては現役議員たちの間ではすこしでも高い点数を受けようと‘ツチン’(本人が購読している他の利用者)たちを‘アンフォロー’(購読解除)する奇現象が現れた.
SNS疎通を強化するための方案が、逆に疎通を阻害し始めたわけだ.
副作用が表れると委員会は一時‘X={[log(フォロワー数+ツイート数)/1000]/10+1}×{納1+ツイート数+リツイート数/100]}’という奇想天外な数式を提示することもした.
目の高さ委員会委員を兼任しているイ・ジュンソク非常対策委員の作品だった.

SNS力量指数が公認審査に反映される比率は2%程度であると伝えられた.
薄氷の勝負を繰り広げる予備候補たちが払いのけることが出来ない比重だ.
党内論議沸騰が繰り返すと、委員会は具体的な適用基準と結果を公開しないようにした.
セヌリ党のある関係者は“現在はどんな公式が使われているのか知らない”としながら、“非常対策委に問い合わせしても教えてくれない”と話した.

≫ インターネット取引中継サイトにはツイッターアカウントなどを販売するという文を容易にさがすことができる.
4・11総選挙は‘選挙の時節SNS上昇ルーム’業者たちには大きなチャンスのようだ.



実体無しで多量化するツイート?

今年の初めまででも与党議員たちのツイッター活用は遅々として進まなかった.
いっそのことツイッターを使用しない議員が数十余名に達した.
しかし、公認が詰めに上がっている3月8日現在, 彼らのツイッターは少なくとも外形的にはまさに‘爆発’している.
慶尚南道地域で最近公認を受けたセヌリ党S議員が3月8日現在までツイッターにあげた文は15にすぎない.
だが、彼のフォロワーとして8063人, ツイートでは8697人に達する.
15件の文も、自分の意見というよりは名言やことわざを羅列したものだ.
再選に挑戦する同じ党のH議員はツイート8件に1718人, K議員は5件の文にフォロワーとして1172人を各々率いている.
100件にもならないツイートで、数千〜1万名のフォロワーを誇るケースも相当数だ.
短い期間に急激に多くの文を載せる事例も少なくなかった.
I議員は僅か1ケ月間に700件を超える文を登録し, 同じ期間、彼のフォロワーは約4千名増えた.

ツイッター空間で‘至尊’と呼ばれる小説家 イ・ウィス氏は今まで6200件の文を載せて, フォロワーは126万名を超える.
1件の文にフォロワー200人が新しく流入したという計算が出る.
1件あたりのフォロワー流入だけを基準とみるならば、セヌリ党ではイ・ウィス作家に匹敵する, あるいは彼を跳び越える‘疎通の達人’は少なくないということになる.

該当議員室関係者は、アカウント売買や業者を通したフォロワー数増加疑惑をすべて否認した.
1千名水準のフォロワーを保有している限り、議員室関係者は“私たち議員がツイッター文をほとんど登録しないことは事実だが, 地方区の住民たちや記者たちの関心が高かっただけ”と話した.
他の議員の補佐陣も、“自然にフォロワーが増えた”という答えた.
だが、人為的な操作を認めた場合もあった.
ある議員室関係者は、“議員室次元で作業をしたことは事実”とさらけ出した.
SNS力量指数を公認に反映するためにフォロワー数を無理にでも増やさざるをえなかったという話だ.
ただし、彼は“業者に金を与えてしたわけでは絶対にない. 自主的にしたこと”と釘を刺した.

指数算定が始まって以後、業者を通した人為的操作が党指導部によって明らかになった事例も確認された.
目の高さ委員会 ジョ・ヒョンジョン委員長は、“現役議員2人が業者と契約を結んで ツイッターを運営したが、委員会に摘発された”としながら“直ちに当時までの指数は0点処理し, 以後からまた始めたツイッターを見て運営指数を算定した”と明らかにした.
ジョ委員長は“その他に業者を通した広報事例はないと把握している”としながら、“補佐陣が議員のツイッターアカウントを通して他の利用者を大量にフォローイング,すなわち‘相ツイート’をしてフォロー数が増えることまで防止できない”と話した.
国内にだけ存在する独特のツイッター文化を活用することまでは許しているという話だ.
だが、憂慮の混ざった観測が与党内部からも出てくる.
セヌリ党デジタル政党委員会 キム・ソンフン委員長は“正体のわからない20〜30アカウントが一度に動いて商売をしている場合が少なくない”としながら、“このような方法でフォロワー数を上げるのがものすごく多い”と伝えた.


“金で人格を売り買いする行為”

根本的な問題は‘疎通の力量’は計量化が不可能だという点だ.
セヌリ党内でも最も活発にSNSを活用しているという評価を受けるチョン・オギム議員室関係者は、“党はいろいろな数式で力量指数を測定しているのだが, 議員室内部では元来関心がなかった”としながら、“これまでしたとおり, 着実に疎通するのが最も重要だと考える”と話した.
あるSNS専門家は“数万個の幽霊アカウントで包囲されたツイッターと, ツイッター世論形成に影響力が大きい100人だけがフォロワー関係にいるツイッターのうち、どちら側がより肯定的になるのか”とし、“こういう‘選挙の時節上昇ルーム’の類のエセ商売人のせいで、正常にSNS広報をコンサルティングする会社が非難を受けている”と指摘した.
“お金を払ってアカウントを買ってツイートしたり, 政治家たちのツイッターを便利な方法で代わりに運営してくれる業者が生まれる理由は、政治家たちがツイッターという空間を正しく理解できずにいるためだ.
SNSが議員室組織というわけではなく、本人の顔であり人格, それ自体だということを知らないのだ.
金を出してホームページを運営するくらいに思っているのではないだろうか?”というSNS専門家の話だ。


ソン・ホギュ記者 uknow@hani.co.kr