ビンボーなくせに酒呑みで、しかも韓国初心者だけど友達作りたい!のなら・・・、

 

 重要なおしらせ 
先日(07年/10月末)、キルサロンのアジュマからメールが届きました.
それによると、10月初頭にアジュマはキルサロンの営業権を譲渡し、梨泰院(イテウォン)のイテウォンホテル向かい側に「寶寶(ボボ)」という店名の室内屋台を開業したそうです.
いままでの屋台は本当に大変な仕事でしたから、室内の店を開くことはアジュマにとっては長い間の念願であったはずで、喜ばしいことです(わたしにとってはちょっと寂しいけど).
そのため、「キルサロン」は今でも存在しますが、オーナーが替わったため、このページで紹介しているものとは異なります.

*「寶寶(ボボ)」の情報はこちら(2008年2月掲載)

2007.Oct.

ソウルの地下鉄1/3/5号線 鐘路3街(チョンノサムガ)駅の5号線よりの出口周辺には、日が暮れると何軒もの屋台が立ち並びます.そのなかのひとつ、"キルサロン"はアジュマの暖かい人柄で人気があります.
ちなみに、"キル"とは"路"のこと.それはどこへ行くのか・・・

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"キルサロンへ来られた、どのお客様にもめいっぱいの幸せをお祈りします"
こんなメッセージが屋台に貼ってありました.そう、幸福への"路(キル)"なのでした.
   
ところで、キルサロンの客層は他の屋台に比べて格段に若く、しかも、なぜかかっこいい男が集まるのです.大学生 、ミュージシャン、デザイナー、実業家などなど、彼らの職業もなんだかそれっぽい!?
しかも、明るくて人なつこい彼らとはすぐに友達になれます.韓国語ができなくてもケンチャナヨ!酒があれば話は弾みます.
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この日も、恋人と待ち合わせだというパク君が、そわそわしながら、それでも嬉しそうに付き合ってくれました.

外はまだ肌寒かったのですが、シートで囲まれた屋台の内側はヒーターが効いていて暖かでした.
他にもお客さんは居ましたが、酔って迷惑なことをする人が居ないのは、アジュマの人柄によるものでしょう.
 
オーダーは簡単.屋台の中央の冷蔵ケースに並んだ食材のうち、気に入ったものを指させば、アジュマが適当に料理してくれます.

辛いのが苦手なら、"アンメウン ヨリガ チョアヘヨ(辛くない料理がいいです)"と言えば、いいのですが、アジュマは少し日本語を話しますので、先に"辛いの、だいじょうぶ?"と、聞いてくれるでしょう.

この日は、ホヤ、銀杏、イカ、ホルモン、豚とねぎの串、イシモチ、海老、タコなどが並んでいました.

キルサロンのメニュー(の、ほんの一部)

屋台の「基本セット」とも言えそうなスープとニンジン(生).寒いときはスープが冷めるとアジュマが温かいものに取り替えてくれます.ニンジンも甘味があり、意外においしく頂けます.どちらもお代り無料です. 見た通り、銀杏です.塩を振って炒めたものです.日本のものと同じ味です.

海老をさっと塩茹でしてもらいました.
海老本来の味が濃く、食べ応えもありました.

"タッパル"という、鶏の足先をピリ辛く味付けしたものです.コラーゲンがたっぷり.手に手袋代わりのビニール袋をかぶせて食べます.最高!

ふぐ(ポク)に甘辛ソースを塗って炒めたものです.赤唐辛子と青唐辛子を刻んだものが載っていて味を引き締めています. タコを野菜と一緒にピリ辛に炒めた「ナクチポックム」.
もちろんソジュ(焼酎)にも合いますが、ご飯が欲しくなります.

冬ならではの生牡蠣.赤いのはコチュジャン(唐辛子味噌)で、他ににんにくと青唐辛子のスライスと胡麻が載っています. 締めは、うどん.基本的には日本の関西風の味ですが、やはり、ちょっと違います.それは・・・、実際に食べてみてください.
   

これがアジュマです.
大変な仕事ですが、たった一人で店を切り盛りしてきた苦労人です.だから優しいのですね.そして、なんだか年々若くなってきているような・・・?

おすすめは、"クルビ". イシモチの干物を焼いたものです.もちろん、辛くなく、脂が乗っていて味は最高!でした.
その他、うどん(韓国語でも"ウドン")など、軽い食事もできます(学生がよくうどんだけ食べに来ていましたが、アジュマは全然嫌な顔をせずに歓迎していましたので、酒を呑めない人でも楽しむ余地は充分ありますね).
このように、辛いものも、辛くないものも、どちらもあります.また、辛いものも、辛さの調整も可能です.

これらの他に、各人にスープが一皿サービスされます.寒いときには、このスープが冷めるとアジュマが温かいものと替えてくれますよ.
 

そして、明朗会計です.相手がどんなに酔っていても、外国人でも、絶対にぼりません.それは、このキルサロンだけではなく、同じ通りで営業している他の屋台も同様でした."同じ場所で長く商売するには、やはり信用が大事なんだよ"というアジュマの言葉でした.

ちなみに、わたしは結構呑む方なのですが、20000won以上かかったことがありません.大抵の人なら15000wonもかからないかもしれません.安い!と思います.
そして、なんと言っても、アジュマの人柄が良いんです .明るく、一生懸命です.

*営業時間は午後7時頃から明け方5時頃まで.日曜日定休です.
 


この看板の前にキルサロンがあります.

キルサロンの周りにはこんな風に多くの屋台が並んでいます
(これはほんの一部)

トイレはこのビルの中2階(キルサロンのすぐ裏、車道を背にしてキルサロンの左側後ろ)にあります.
*トイレの鍵はアジュマが管理していますので、トイレ利用の際には「ファジャンシル(化粧室)キー ジュセヨ」(トイレのキーをください)と声をかけてキーを受け取ってください.
 

ソウルに来たら、キルサロンへ行こう!