2001年7月291号 週刊東亜

盤床の爆笑台風の主役

盤床の笑いの美学’

碁を打とうが, 五目並べだろうが、碁盤を前ににっこり笑う人は稀だ. プロ棋士 イ・チャンホ9段は木石のような無表情のため、‘石仏’という仇名がついて, ジョ・フンヒョン9段も、せいぜい聞こえるかどうかの独り言をもらす程度だ.
このように厳粛な雰囲気に置かれる碁盤が、爆笑のるつぼに変わっている. それは、まさにMBC TV ‘今夜は良い夜’の一コーナーの‘アルカッキ(囲碁・将棋などの盤上ゲーム)’のためだ. プロ棋士たちさえ、このプログラムを見て笑いを抑えられない. また、娯楽プログラム, 特にコメディプログラム出演を、あたかも夜の舞台出演であるかのように考えてきた大物ゲストの中には、製作陣の出演依頼電話を受けて、“何故、今ごろになって呼ぶんだ”と怒る人もあるという.

一言で、それほど人気があるということだ. 子供のいたずらのようなアルカッキに真剣な表情で専念するアルカッキ棋士たちの表情演技も一品だが, チェ・ヤンラクの味があるがおかしな解説と、コメディアン ヨ・ユンジョン(24)の瞬発力あふれる進行も、プログラムの人気に一役かっている.

ミョンジ専門大 演劇映画科を卒業して、さる97年にMBC採用コメディアンとして、お笑い演技を始めたヨ・ユンジョンは、実は囲碁は門外漢だ. だが、プログラムを引き受けた後、色々な囲碁本を習得, 大抵の囲碁用語は皆身に付けたという.

“こんなにうけるとは思いませんでした. ‘アルカッキ’を始める前に、先輩のソ・スンマンと呼吸を合わせて作ったスラップスティックコメディー‘ウイルス’コーナーは、夜を明かして練習したのですが、良い反応を得られなかったんですよ. その時は、本当に嫌になったのですが, ‘アルカッキ’コーナーを始めてから、多くの人が私を知るようになったのがとても妙な感じです.”

放送局のインターネット掲示板に、‘顔がとても可愛いのに、本物コメディアンなんですか?’という質問が殺到する程にヨ・ユンジョンは知的ながらもセクシーなイメージで人気を呼んでいる. しかし‘奇麗だ’という称賛がひたすら楽しいばかりではないという.

“スラップスティックコメディーが主流をなすわが国の状態では、目につく顔がそれほど役に立つわけではありません. 全く同じことをキム・ヒョジンお姉さんがすれば笑ってくれても、私がやれば笑ってくれない場合もあります.”

とにかく、ヨ・ユンジョンは‘可愛い 顔’をカバーするために、努力に努力を惜しまないケースだ.

何分にもならないコーナーを進行しながら、ゲスト出演者の資料をいちいち調べて、アルカッキに応用することだけのことはある囲碁用語を探すために夜を明かす. そして、わが国のコメディプロとして、新人にはなかなかできない瞬間的なアドリブも果敢に吐きだす. 視聴者が爆笑を炸裂させるポイントを積極的に捜し出す、そのような努力が無名のヨ・ユンジョンを人気の‘アルカッキ女史’にしたのではないだろうか.

こういう人気のおかげで、ヨ・ユンジョンは、最近、他の領域にまで活動をひろめた. iTVの演芸情報プログラム‘演芸世界’のMCをはじめ、MBCラジオ‘漫画列伝’では、声の演技まで繰り広げている. 今後、またどんな新しい姿で私たちを楽しませてくれるのか、とても期待される.



< キム・デオ/ スポーツトゥデイ 演芸チーム 記者 > dokim@mac.com