2001年9月週刊東亜 304号

[スポーツ裏話] 止められないLG過激ファン

韓国版 ツインビルディング テロ騒動

米国の心臓部 ニューヨークのワールドトレードセンターの惨事をもう一度思い起こすのは、とても切ないことだ. ‘スポーツ裏話’で突然、テロ話を何故するのか? だが、僅か2年前、韓国でもこれと似たことがあったという事実を知れば、うなづけるはずだ. いわゆる、1999年‘韓国版ツインビルディング テロ騒動’だ.

LG本社の汝矣島ツインビルディングは、周知の通り、ニューヨーク ワールドトレードセンターをまねた建物だ. まさに、この建物を対象に爆破脅迫騒動が行われた. プロ野球チームLGのせいだった. 99年、LGはチーム成績が5割を上下し、なかなか上位圏に上がることができなくて、ファンの怨声が大変だった. LGとは、どんな球団か. 80年代、ヘッテ以後、最も多くのファンを保有した球団ではないだろうか.

当時、LGは5月末の15試合では3勝12敗と、振るわなかった. そのような中、6月5日テジ洞のLG球団事務所に匿名のファックスが飛び込んだ. 前職が炭鉱会社職員であるため、爆弾は専門家だと自認する脅迫犯は、“6月15日午前11時ちょうどにツインビルディングを爆破する. ビルディング構造をよく知っているので、爆弾を探し出そうとしても無駄だ”としながら要求事項を提示した. シム・ジェハクを中間継投として, キム・ミンギを先発にして大スターに育てること等、誰が見ても熱狂的ファンの仕業だった.

いたずらの手紙として片付けようとしたが、時間が迫るにしたがって、LG 関係者は焦りだした. 結局、警察に知らせた後、ビルディング管理系列社のLG運営チーム流通部に事実を知らせて、万全の対応を揃えた. この事実は、結局、グループ構造調整本部にまで上がり、対策会議を開くこともした. LG系列社のすべての建物を捜索するなど、保安強化を始めた. 匿名の脅迫犯を無視した場合、何が起きるかわからなかった. その上、彼は“最初の要求条件を聞き入れてくれた後でも、次の2次要求条件のために爆弾を除去しない”という脅迫まで残していた. 運命の6月15日は迫る….

6月15日 午前. ツインビルディングには、万一のために消防車が待機していた. そして、11時. 突然、爆弾が炸裂する音が‘ドン!’と聞こえた. しかし、周囲を見回しても、建物の破損はなかった. これは、いったいどのようになったのだろうか. LG関係者中の誰かがつけていたTVからの音だった. あいにく、この日は南北韓国(註:原文通り)の西海岸交戦が起きた日だった.

結局、いたずら手紙として結論が出たが、LG社員の一部は他の結論を下した. 脅迫手紙が配達された後、LGは10日で7勝1敗の良い成績で、上位圏進入の青信号を点したのだ. もし、そのため、脅迫犯が心を変えて爆弾を片づけたのではないだろうか、という冗談半分, 本当の話半分で笑った.

99年、ツインビルディング爆破脅迫騒動は、野球界で‘勉強する団長’として噂されたチェ・ジョンジュン団長が編集して出した‘チェ・ジョンジュンのLG野球物語’に詳細に出ている.



< キム・ソンウォン/ スポーツトゥデイ 野球部記者 > rough@sportstoday.co.kr