2005年1月週刊東亜 469号

‘経済とスカートの長さの‘うわさと真実’

第469号 / 2005.01.18

[ファッションプリズム]

経済とスカートの長さの‘うわさと真実’

憂鬱な社会の雰囲気を軽快なものにするファッションアイテム.


‘景気不況とミニスカート’の相関論を騒ぎながら、今冬の街にはミニスカート熱風が吹いている.
寒い気候にもかかわらず、短いプリーツスカートやジーンズスカートに長いブーツを履くという, 女学生スタイルのスクールガールルック(school girl look)が特に人気だが, それを見る人々の視線はスカートの裾にばかりおりて行って、気持ちはその‘若さ’に高く上がるばかりだ.
登下校する学生達に、寒いのではないかと尋ねると、一様に“いいえ.思ったより(!) 寒くありません”そして、“かわいいでしょう?ほんとに”という返答が帰ってくる.

女の変身は無罪というが….寒い冬にピリッとした衝撃と新鮮さを与える.

続く景気不況に泣き顔を浮かべてきた衣料業界は先を争ってミニスカートを出して消費者の堅く閉められた財布を開こうとしたのだが、ミニスカートがデパート女性カジュアル売上げ上位を席巻したのだからある程度は的中したようだ.
服が時代の生活像を代表する文化・社会的コードだという点が‘不況期にはスカートの長さが短くなる’という論争を呼び起こすのではないだろうか.
元来ミニスカートは、1950年代後半、英国のデザイナー‘メアリ・クイント’によって創始されて(当時までは膝下を超えなかった), 60年代フランスのデザイナー‘アンドレ・クレージュ’によって破格的に短くなったラインが市場に発表されながら幼い少女のようなイメージで有名な痩せっぽち‘混血児’モデルに着せて全世界的に旋風的な人気を呼んで広まった.
女学生のように短いミニスカートとフラットな靴を履くことは非常に若く見えるスタイルとして、当時の女性の心をとらえた.
我が国では、67年、歌手ユン・ボッキが着て金浦空港に入って流行の急流に乗ったのだが、70年代維新政権時期に‘長髪’と共に軽犯罪処罰対象になり、‘その時期 その姿’から抜け出せないスタイルになってしまった.

ファッションショーと街角でたくさん見られるミニスカート.

だが、一般人の考えとは異なり、衣装学の側から見る時、ミニスカートは経済好況期時に現れる現象で, 経済不況期にはスカートが長くなるというのが定説だ.
その事例として、20年代に景気が好況であった時‘ギャルソンルック’としてスカートが短くなって、30年代に経済大恐慌を迎えて現実逃避のためにスカートが長いファンタスティックなファッションが流行した.
ミニスカートがスタートした60年代の景気は、科学の発達とともに盛況であったし、この時はホットパンツまでが登場するなど、全世界的にミニの全盛期であった.
また、オイルショックで不況が持続した70年代は長いスカートを着たという点も省けない.
不景気の時は萎縮した消費心理を刺激するために長いスカートが流行し, 景気上昇期には人々の関心事が性的な魅力を表出しようとするのでスカートが短くなるということだ.
学説であれ、俗説であれ、いずれにせよ今冬にはミニスカートが流行しているから、小心者も一度くらいは勇気を出して着てみると良い.
ロングブーツやすねまで来る長いパンタロンストッキングが今年のミニスカートをより一層引き立てるアイテムだという点も忘れないように.

(終わり)

イ・インソン/ 梨花女子大 衣類織物学科 教授

発行日 : 2005 年 01月 11日 (468 号)